こんにちは、デルです。
今回の記事は少し寂しい話ですが見ずにはいられない話をしたいと思います。
失われた30年という言葉のように、バブル崩壊後日本は一向にGDPが上昇していません。
要は国家として成長していないということです、
しかし、周りの各国は確実に成長しており、高度経済成長期に世界を圧倒した日本の勢いは既にありません。
しかし一番問題だと思って居るのは、こうした事実に日本人の多くが気づいていないこと。
今回はこうした状況が示す事実と対応策について考えていきたいと思います。
日本が成長できていないという事実
インバウンド需要
コロナウィルスが蔓延する前まで、日本はインバウンド需要が高く、毎年のように前年の来日者数を上回っていました。
これはインバウンドで恩恵を受ける産業の人たちにはうれしい事だったのかもしれません。
しかし、なぜ来日者数が毎年更新するようになっていたのでしょうか?
オリンピックが決まり、‟おもてなしの精神“が世界に広がったからでしょうか?
そういう部分もあるのかもしれません。
しかし日本が行きやすい国にことが一番の要因だと思います。
つまり日本の物価が海外に比べ停滞しているため、年々来やすい、安い国になっているのです。
中国人の爆買いが流行ったのはわかりやすい例です。
例えば、今サラリーマンとして働く日本人の平均昇給率は2%にも満たない状況です。
つまり、毎年数千円/月です。
しかし私の赴任していたインドでは10%以上でした。
つまり、海外の成長速度に対して日本が低迷しているため、より安く日本に来れるようになったということ。
この事実を認識できていない人が非常に多いです。
中国
2000年頃、中国は世界の工場と言われていました。
つまり安い賃料で大量生産するには人がたくさんいたため都合がよかったのです。
しかし今や中国は日本を抜いて世界第3位の経済大国です。
つまり彼らの方が、給料も生活水準も日本よりすでに高いのです。
人口が多いので、日本よりもそのパワーは大きいと思いますが、彼らは日本やその他の諸外国に負けないように、どんどん知識を吸収していました。
例えばバブル崩壊によって早期退職をさせられた日本人のエンジニアを中国の企業に招き、技術を習得、今や日本の企業よりも大きくなった大企業にまで成長させたり、積極的に海外に留学することで様々な知識を得て、中国に帰国して起業する人が多くいました。
それに対し、日本人は年々海外に留学する人は減り、どんどん内向きな国民性になっているように感じます。
海外旅行
以前は旅費を出してでも、海外で買った方が関税が掛からないて結果的に安くブランド品が買える時代がありました。
ハワイやグアム、サイパンのGALLARIAは有名でしたし、韓国にも多くの人が訪問していました。
しかし、今やこの現象は逆転しています。
つまり日本に来て買った方が、物が安く買えるのです。
なぜなら日本の物価が安いからです。
日本では当たり前にある100円ショップですが、海外にはありません。
1ドルショップと言っても103円ですし、似たコンセプトのお店はありますが、100円よりも高い金額です。
また最近海外旅行に行った人は気が付いていると思いますが、海外の食事は日本より高くないです。
欧米では1食3000円~5000円するのは当たり前で、日本のように1000円以下で食事がとれるところなどはほとんどありません。
金持ちは海外に移住している
日本人であってもある程度成功された人は海外移住をしています。
最近では中田敦彦さんがシンガポールに移住することを発表されていました。
この他にも香港やフィリピン、マレーシアなどに移住をする日本人、特に高所得者の人が日本をどんどん離れています。
これは様々な理由があると思いますが、日本のこうした状況を危惧していち早く脱出するという意味合いも少なからずあるはずです。
日本人であっても日本を見切って出て行ってしまう。そんな状況が今なのです。
どうやって変わっていくべきか?
こうした事実を日本人である私たちはどう考え行動していくべきか?ここからは私の持論を紹介します。
事実を受け入れる
まず大事なのは日本国民がこの事実を受け入れることだと思います。
未だに日本は世界有数の豊かな国だと勘違いしている人があまりにも多いです。
これはおそらく日本が島国であることが原因の1つのように思います。
海外=遠いと勝手に感じていて海外の状況を正確に把握できていないのです。
また保守的な民族のため、この事実を観ずにやり過ごしている人が非常に多いようにも思います。
まずは、この事実を受け入れ、1人1人がどうやって日本のGDPを上げていく活動をしていくべきか?深く考え行動してくことが大切だと思います。
海外に出る
私はたまたま仕事の都合でインドに3年弱住んでいました。
そこで感じたことは日本人の感覚が非常にぬるいということです。
例えば現地の人たちが日本人担当者の片言英語で説明しても理解できずに、正しい仕事が出来なかったとします。
その時、日本人はインド人は頭が悪いから出来ないと決めつけます。
しかしインド側にいる私にしてみればインド人に対する説明が下手過ぎて、正しく情報が伝わっていません。
もちろんインド人にも仕事が出来る人、出来ない人様々なタイプの人がいましたが、私は日本で働く従業員よりもよっぽどモチベーション高く仕事をしていたと思います。
こうした事実、日本が変であることを認識できていない日本人が非常に多いことに、私は危機感を覚えます。
日本で働く人は、まず世界の動きや文化に触れてみてほしいです。
そして日本人との世界の感覚の違いを肌で感じて欲しいと思います。
やりたいことをやる
日本人は非常にネガティブな人が多いように思います。
あなたの仕事は好きですか?と聞くと、好きと答える人は非常に少ないように思います。
もちろん全ての活動が好きであることはないと思いますが、自分の仕事に誇りをもって取り組んで切る人はどの程度いるでしょうか?
生活するために必要だから、仕事だからと割り切って働いている人が多すぎるように思います。
やりたくないのであれば、まずやりたいことを見つけて軌道に乗ったらやめる。
それくらいの気持ちで本業にしろ副業にしろ取り組んで貰いたいと思います。
そうしないと日本のGDPはいつまでたっても低水準のまま、気が付いたらアジアでも下の方の経済国になることも可能性としてあると思います。
まとめ
私は仕事の都合で、延べ30か国へ訪問しました。
もちろん私が日本人であることも大きいですが、日本ほど住みやすい国はありません。
また日本人ほど外国人に対して優しい人もいません。
私も日本は大好きです。
しかし、世界から見たら日本は衰退してしまっているのです。
これは紛れもない事実です。
私はそんな日本を微力ながら救うべく、前向きに仕事も副業も取り組んでいきたいと思います。
皆さん、世界から見た日本の状況を認識して、一緒に改善していきましょう!
ありがとうございました。
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