こんにちは、デルです。
不動産投資をする時、宅建士の資格取得を目指す人がいます。
宅建士になると不動産投資にもメリットはありますが、私は不動産投資のために宅建を取得することはやめた方が良いと考えています。
この記事では不動産投資での宅建を取得する時のメリットと私が取得する必要が無いと考えている理由について解説していきたいと思います。
宅建とは?
この章では宅建について説明します。少し難しいので知る必要がない場合は読み飛ばしてください。
そもそも宅建とは何でしょうか?
正式名称「宅地建物取引士」といい、主に不動産の売買および賃貸の仲介をする時に必要な国家資格です。
年間20万人が受験する人気の資格のようです。
宅建士が行うことができることは以下のものがあります。
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書への記名と捺印
- 宅建業法第37条に定める書面(契約書等)への記名押印
- 不動産取引業の免許を取得できる(自身で無くても取引業者にはなれる)
簡単に説明すると不動産売買、または賃貸契約の際に発行される契約書と重要事項の説明、及び記名捺印を仲介業者として出来るのが宅建士ということです。
皆さんも引っ越しの際など、仲介業者から重要事項説明をされたことがあるのではないでしょうか?
重要事項説明が必要な場合は下記の通りです。
- 売買;売主と買主の仲介をする、またはどちらかが不動産取引業者の場合
- 賃貸;貸主と借主の仲介をする、また持ち主が不動産取引業者の場合
宅建士取得のメリット
物件の転売が出来る
土地基本法では“不動産は投機的取引の対象とされてはならない。(第四条)”という規定があります。
この法律により、個人または法人が利益を得ることを目的として不動産を転売すると、この規定に抵触する可能性があります。
不動産転売が事業として認められているのは、不動産取引業者のみです。
よって、物件の転売で収益を上げていきたい場合は、不動産取引業者の免許が必要であり、そのために宅建士である必要があります。
仲介手数料が不要
仲介手数料というのは仲介する時の手数料です。
よって、宅建士が売主、買主、入居者を見つけた際は仲介手数料は不要になります。
また宅建業者はSuumoやアットホームなどのインターネット賃貸サイトに登録することも可能です。
レインズを見れる
不動産取引業の免許を取得すると、レインズを見ることができます。
レインズとは不動産取引業者のみが許可される物件のデータサーバーのことです。
不動産取引業者は物件情報を入手してから、7日営業日以内にレインズに掲載しなければならないと言うルールがあります。
売却を得意とする業者は、この物件情報を入手して広告販売をしているのです。
レインズの情報をいち早く見ることができれば、それだけ有利になる可能性があります。
不動産取引の知識がわかる
不動産取引の法律および税金の知識を勉強して資格を取得します。
よってそれらの知識が見につきます。
怪しい不動産取引を見極める知識や不動産業者に下に見られることがなくなります。
宅建士取得が必要ない理由
宅建を取得するとメリットが多いです。
しかし私は自身で取得する予定はありません。
ここからはその理由について説明します。
取得までに時間がかかる
これが一番の理由です。
宅建士は国家資格ですので勉強が必要です。
一般的に宅建士合格までの勉強時間は300時間程度と言われています。
しかし、その内容は取引に関する法律や税金に関する内容で主に不動産取引をするための知識です。
私も取得を試みて勉強をやってみましたが、法律の勉強というのは特殊で、私の頭には全く入ってきませんでした。
個人間の取引には宅建士の資格が必要ない
宅建がなくても不動産業者の紹介で不動産を購入することが出来ます。
紹介してもらう仲介業者は当然不動産取引業の免許を取得しています(確認してくださいね)。
また賃貸の場合も免許を取得している仲介業者に依頼することが可能です。
もし仲介業者を介さずに物件の売買または賃貸契約をする場合は、そもそも重要事項説明をする義務がないため、宅建士の資格は必要ありません。
不動産取引業が無くても物件を売却できる
土地基本法で禁止しているのは‟投機的取引”であり、物件を”売却してはならない”という規定ではありません。
よって、売却しても違法になるわけではありません。
不動産投資家も収益を確定するためいずれ物件を売却します。
よって、年間に1、2戸物件を売却する程度であれば問題にはならないと思います。しかし、あまりに購入から売却までの期間が短かったり、年間5戸(棟)以上の売却をすると投機的取引の対象となると見られてしまうかもしれません。
ここは明確な定義がないですが、転売を疑われる売買は避けた方が良いと思います。
まとめ
宅建士の資格取得することで、不動産投資が有利になる(やりやすくなる)ことは間違いないと思います。
最後に宅建をとるべき人、いらない人をそれぞれ紹介します。
宅建を取得するべき人
もし不動産投資を始めるにあたり不動産取引業者で働いて知識を得たい!と考えている人はぜひ頑張って取得しましょう。
不動産業者で働くことで、業務の全体の流れがわかりますし、入居者の求める物件を現場で感じることができます。
内見して入居申し込みを得るのも、仲介業者営業マンの能力による部分も高いので、そうしたノウハウを取得してから不動産投資を志す若い人などは取得を試みても良いと思います。
宅建取得する場合は、資格スクエアさんがオススメです。
スマホでいつでもどこでも学ぶことが出来るので、効率的に学習が出来ますよ。
宅建を取得しなくても良い人
不動産投資をすぐに実践していきたいと考えている人は宅建の取得はオススメしません。
宅建士の勉強は収益を上げるための勉強ではありません。
宅建の勉強する時間があるのであれば、不動産でどのように収益を上げていくか?について勉強する方が効率的に投資家として成長できます。
投資家として規模が小さければ売却しても年間1棟、2棟程度だと思いますしその時‟投機的取引”に該当しない可能性が高いです。
もしそれ以上に規模が大きくたくさんの売却をしたいのであれば、法人を立ち上げ宅建士を雇うことで自身が宅建士の資格が無くても、不動産取引業者になることも可能です。
私の知り合いには宅建士の人、宅建士にならずに宅建業者を立ち上げた人、宅建士にでなく宅建業者を買った人様々な人がいますが、不動産投資が目的で宅建士を取るのであれば、まずは不動産投資を実践してみて、必要と判断してから取得しても遅くはないと思います。
不動産投資勉強については、本で読むことが苦手な方は、ファイナンシャルアカデミーの不動産投資の学校がオススメです。
ありがとうございました。
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