こんにちは、デルです。
今回は箸休め的に私の不動産投資活動の中でホンワカした話をご紹介したいと思います。
私は家でネット検索等をするよりも、現場に出て不動産会社に営業回りしたり、物件のDIYをしたりしていますので様々な人との出会いがあります。
今回のお話はそんな中で起きたお話です。
〇川さんに物件を紹介した話
先日次のなる物件を紹介してもらう目的で新しい不動産業者開拓をするために、飛び込みで仲介業者に営業をしていました。
その日も複数の不動産業者に営業しましたが、真面目に聞いていただけない業者や真剣に聞いてはくれても、物件情報が無い業者など様々でした。
マダムとの出会い
そんな中で1軒の不動産業者に飛び込みで挨拶した時、
「ちょうど今日200万円で預かった物件がありますよ!私も先ほど見てきたところなんですけど。。。どうしようかと思っていたところなんです」
ちょっと派手目の社長マダムが奥から出てきて、話してくれました。
「200万円ですか?いいですね!、ぜひ見て見たいです!」
正直私の目線では200万円は消して安い金額ではありませんが、実際に物件を見てから価格交渉をするのが私の戦略。
ここはまず物件を見せてもらえるように話が盛り上がるようにつなげていきます。
そういうとマダムは名刺をもってきてくれました。
こちらの名刺もまた個性的で、半分がマダムのさらにゴージャスにした写真になっています。
「素敵な写真ですね!」
わざとらしいお世辞ですが、褒められて嫌な気がする人は少ないもの。
「若いころ取った写真のよ~」
「あなたはどのくらい物件お持ちなんですか?・・・」
向こうから話始めてくれたら少し心を掴めた証拠です。
何はともあれ、とりあえず物件を見せてもらうことに。
しかし訪問したのも夕方だったので、
「一人で勝手に見に行きますから、住所だけ教えてください」
「あら、本当?申し訳ないけどそれでお願いしてもいいかしら?」
この手のボロ物件でいちいち内見に同行していると時間ばかりかかって売り上げがないので、業者は喜ばれません。
私は1人で行くことを提案して、5割以上は1人で行くことを了承してもらえます。
いざ物件へ
物件はその駅から車で15分程度。
距離はそんなに悪く会いかな?
期待しながら物件に向かいますが、物件に近づくに連れてのどかな雰囲気になっていきます。。。
これ大丈夫かな。。。
そう思いながら物件近くまで来たところで、車を止めて歩いて物件に向かいました。
そこにあったのは、中々ネンキの入った平屋でした。
資料も無くカギもないと言われていたため中を見ることも出来ず、外周りを確認します。
「とても200万円は出せないな。。。」
そうは思っても、紹介してくれた以上査定額は伝えないと申し訳ない。
何とか査定できないか物件周りをうろうろしながら考えていました。
〇川さんとの出会い
近隣の居住環境を調べるとき、近隣の方の話を聞くのが最も効率的です。
その時も近くの駐車場で草むしりをしているお婆さんがいたので、話しかけてみました。
「すいません」
声をかけても気づいてもらえません…。
「すいません!」
声を張り上げるとようやく気が付いてくれた様子。
「こんにちは、あの物件が売りに出ているので見に来たんですけど、この辺りで住んでいる方って、お買い物とかどうされているんですか?」
「このあたりにはスーパーがないから駅に向かう途中に△△っているお店があって、、、でも住みやすいところですよ。」
「でも車がないと厳しいですね。」
「コミュニティーバスもあるから、便利で。。。」
そんな話をしながら雑談していると、あることに気が付きました。
この駐車場〇川駐車場って書いてある。。。
近隣にも〇川って看板がたくさん立っている。。。
そういえば、さっき〇川って書いた大きなお屋敷があったな。。。もしや。。。
「もしかして〇川さんですか?」
聞いてみると、
「はい、そうです」
「えええ!あんな大きなお屋敷に住んでいたら草むしりなんて自分でする必要ないじゃないですか!?」
「私たちは働き者なんですよ、ハハハ。。。」
そんな話をしているとトラックが近くを通りがかり、おじいさんが下りてきました。
「主人です」
「ええ!こんにちは!初めまして!!すいません、お話し伺っていました」
「こんにちは、こんなところで何をしてるん?」
「実はあのお家が売りに出ているんで見に来たんですよ。」
「え?あの家売りに出てるんかぁ~、最近引っ越したみたいだったしな~
ちなみにこれとあれとそれはワシのもんなんだ」
「ええええええ!大きなお屋敷のほかに賃貸用の物件もお持ちなんですね!
お家賃いくらで貸しているんですか?」
家賃相場を調べずに把握するチャーンス!
「えーーっと、3.5万だったかな。。。」
え。。。。。。
2階建てで4DKはありそうな物件なのに3.5万って、、、
「こっちの物件なんて、6万で募集したのに、3万しろっていう学生が入っとるわ。」
え?学生に半額引きにして3万で戸建て貸すって、完全に家賃相場が壊されている。。。
とても買う訳にはいかないと思い身を引き帰ろうと思っていた時に思わぬ言葉が、
「この物件、売ってるのか~買いたいな~いくらなの?」
へ?
「いくらなの、これ?」
「まだ売り出し初めだから値段ついてないみたいですよ」
「あれ?業者さんじゃないの??」
「いやいや、自分は売りに出てるから買おうかと思って見に来たんですよ」
「あ、そうなの?じゃあ申し訳ないな~」
「いやいやいや、全然〇川さんが購入されるなら、お譲りしますよ。
売っているのXXって業者ですよ」
「あ~XXさん?知っているよ!」
「ご存じなら、ご連絡してみたらどうですか?」
「でも良いの?お金お支払いしないと悪いでしょ?」
「いやいや、自分は業者ではないのでお金は受け取れないですよ。大丈夫です」
こんなやり取りの末、なぜか私は〇川さんに物件を紹介する形になりました。
現地を出た後、マダムには電話しておきました。
「〇川さんが買いたいって言ってましたよ、明日にも連絡されるそうです。」
「あら、本当?なんか申し訳ないけど、ありがとうございます。
また物件出たら紹介しますね!」
おわりに
結果的に物件は購入出来ませんでしたが、万が一買っていたら3万でも入居がつかなかったことでしょう。
〇川さんとの出会いがなくても、買わなかったと思いますけど。。。
まったくこの物件は収益物件としてはダメダメでした。
それよりも、マダムにはこの一件で私のことを印象に残せたかな?と思っています。
もし残っていれば今後物件を紹介しているチャンスにもなりますし、これもメリットだと思います。何より〇川さんとお話しさせて頂き少しホンワカした気持ちになりました。
こうした経験も不動産投資ならでは?(わたしならでは?)の経験ですね。
ありがとうございました。
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