リアル版! ここが変だよ日本人

こんにちは、デルです。

今日は指向を変えて私の本業の経験から感じている思いについて紹介したいと思います。

題して

‟リアル版 ここが変だよ日本人!”

何かの参考になればうれしいです。

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グローバルスタンダードから外れた日本

私は外資系企業でのサラリーマンが本業で、海外に住んでいたことがありました。

日本に帰ってきた今も多くの同僚が外国人で、海外のグループ会社と会話しない日はありません。

仕事柄外国人と仕事をしなければならないため、どうすれば彼らとうまくコミュニケーションが取れるのか、常日頃から考えてきました。

その結果気が付いたのは、グローバルスタンダードに対して日本が外れているということです。

ここではその一例を紹介します。

仕事優先か家庭優先か

昔から日本人は仕事で家庭を犠牲にしている傾向が強いように思います。

結果残念ながら離婚する家庭もあるくらいですね。

しかしこれは海外ではあり得ない文化です。

海外のどの国も基本的には家庭が優先です。

仕事は生活の資金を稼ぐための手段にしか過ぎません。

もちろんある程度選びますが、勤務時間は8時間程度、残業をするという概念もありません。

私の住んでいたインドでは、従業員はバスで出社します。

帰りもバスであり、そのバスを乗り過ごすと帰ることが出来なくなるので必ずそのバスで帰ります。

こういった事情もあり、海外では8時間労働というのが当たり前に定着しています。

今でこそ日本でも定時で帰れるケースも増えてきましたが、未だに残業して当たり前といった会社が多いのではないでしょうか?

この働き方を外国人に強要しても当然理解してもらえるはずはありません。

勤務時間

家庭優先のため業務時間は8時間言われますが、時間当たりの仕事量は外国人の方が多いように思います。

8時間以内に如何に終わらせるか?を考えながら仕事をしているのです。

日本人は残業が当たり前ですし残業代も生活資金のあてにしている人も多いため、残業代がもらえないと生活が出来ないという人もいます。

以前ドイツ人にこんなことを言われたことがありました。

「日本人は長時間働いているけど、一生懸命働いているわけではないよね。アウトプットは我々と同じだもん」

ショックなコメントでしたが、事実な部分は多いなと感じました。

有給消化

日本人の多くは有給休暇をすべて使い切ることはあまりないのではないでしょうか?

年間20日もらえていると思いますが、使い切っている人は非常に少ないように思います。

しかし外国人はすべて使い切るのが常識です。

特に顕著なのはヨーロッパの人ではないでしょうか?

私のグループ会社のヨーロッパ事業所は3週間の夏休みがあります。

それに1週間/2週間つけて休みを取る人が多いですし、連休の時には1日追加することも多いです。

でも日本人は有給休暇を取りにくい文化がありませんか?

実際私も月1日程度は取るようにはしていますが、すべて消化は出来ていないです。

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外国人とうまく仕事をするには?

日本の常識は世界の常識とは違う部分が多くあります。

そんな外国人とうまく仕事をするには、彼らの文化を理解してその文化にあった仕事の仕方をこちらが合わせないといけません。

時間にゆとりを持とう

例えば何かの仕事を期日内にやらなければならず、海外サイトに仕事を依頼したとします。

しかし結果は要求を受けたとしても日程通りに結果が出てくることは非常に少ないです。

違う突発業務が入ったりして遅れるのです。

日本人の場合はそういった場合も良くありますが、日本人の場合は残業して何とか期日に間に合わせるようにします。

外国人は出来なかったんだからしょうがいないと考えるのです。

これを予定通り終わらなかったことを怒っても良い関係は構築できません。

予め遅れることを想定し期日を設定すれば、ゆとりをもってフォローもできます。

こちらが合わせに行かないといけないのです。

I can do it

外国人に仕事を依頼すると、大概は「I can do it!」と前向きな回答が来ます。

それが難しい課題で実際は出来ない可能性が高い場合であってもです。

これは基本的にポジティブな回答をすることが良いとされている文化が多く、逆に「難しい」と回答すると上司から評価が悪くなってしまうこともあるのです。

私がインドに赴任した時に最初に苦労したのがこの文化になじむことでした。

出来るはずもない仕事を安易に受けてきてしまうのです。

その後客先と調整して落としどころを探る無駄な作業が多く発生していましたので、安易に依頼をその場で受けるのではなく、一度持ち帰ってくるようにコンコンと説明していました。

「I can do it!」と答えたとしても希望通りの結果が得られると期待せずに、細かくフォローすることで彼らでもちゃんと結果が出せるように導く必要があります。

お金優先

日本人はお金の話をすることが嫌なものに触れるような感覚ありませんか?

同僚と具体的にいくら給料をもらっているかなど、情報交換していないと思います。

しかし海外ではお互いの給料額を話し合ったりしています。

以前私のいたインドでは、他の人より給料が少ないのが納得できないとクレームをされたこともありました。

製品開発においても、日本側は品質や技術的な理屈を重んじるのに対し、海外ではコストが優先されていることも少なくありません。

日本の製品が海外に多く受け入れられたのは、こういった品質に対する高い意識が要因だと思いますし、実際製造業の現場では‟KAIZEN”や‟5S”など日本語が英語になっている物も多くあります。

こういった品質優先の文化もちゃんと説明すればなぜ心配しているのか?ある程度理解してもらえるので、地道なコミュニケーションが重要です。

外国人と仕事をしている人へ

今回の記事では私の本業における外国人との仕事の仕方を紹介してきました。

改めて言いますが、日本の文化はグローバススタンダードから外れています。

よって日本人が常識的に行うことを海外に押しつけてもうまくいくことはありません。

如何にそれぞれの国の文化を学び理解したうえで、接し方を私が変えることが出来るか?がキーになります。

私もまだまだ道半ばですが、‟日本人がおかしいんだ”という意識を持つだけでも外国人との接し方は変わってくると思いますので、感情的になるのではなくコミュニケーションを取ることで解決策を模索してみてください。

ありがとうございました。

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