火災保険の申請は事故後早急に行いましょう!

こんにちは、デルです。

タイトルの通り家に何らかの事故が起きた場合はできるだけ早く火災保険を申請した方が良いです。

とくに台風などの大規模災害の場合は尚更です。

この記事では先日立ち会ったある老夫婦の話を実例に、損をしない火災保険申請について紹介します。

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老夫婦との出会いと火災保険の申請まで

出会い

先日セルフリフォームしているところに、以前近所に住んでいた老紳士が突然訪ねて来ました。

自宅を見に来たら私が物件の修繕していたので見学に来られたようですが、話を聞いてみると2019年の台風によって自身の物件は雨漏りをしてしまって、その雨漏りが漏電を引き起こしてしまったために、怖くて住めず新築の建売物件を急遽購入して引っ越されたとのことでした。

物件確認と保険申請のお手伝い

すぐ近くだったのもあり、物件を見せてもらうことにしました。

見てみるとリビングに使われていたであろう部屋の天井が抜けてその中は雨染みが出来ていました。

天井が抜けるほどの雨漏りですのでかなりひどくやられているのかな?と思っていましたが、2階のバルコニーは大きな被害は見られません。

強いて言うと雨樋にアルミテープがたくさん貼られていますので、この部分から雨が侵入したと考えられました。

この状況を受けて、火災保険の申請を提案しました。

しかしやり方がわからないとのことで、代わりに私の知り合いの業者で見積もりを取って火災保険の申請をお手伝いすることにしました。

火災保険の調整人による物件確認

火災保険申請から1ヶ月ほどした時に連絡がありました。

火災保険の調査人が物件を見に来ると言うのです。

途中まで関わったこと、また火災保険調査人がどのような部分を確認するのか?見てみたかったためにスケジュールを調整して立会わせて頂くことにしました。

立ち会った結果、修繕の見積もりに書かれていた雨戸の戸袋部の補修と雨漏りについては認定されず、代わりに雨樋の変形が見られた部分だけ認可を取る形となりました。

雨樋が損傷しているのは理解されましたが、雨漏りの原因がバルコニーの塗装の経年劣化により塗装が割れて雨水が侵入したものと判定されてしまったためです。

修繕の見積もりは雨漏り部の修復と漏電の修復諸々で200万円程度になっていましたが、この結果だと50万円が良いところだと思います。

残念ですが、得られた保険料この程度になってしまうと思います。

老夫婦の事情

老夫婦が私に興味をもって保険の申請ををしたかったのは建売の物件を親族に借金して購入したためでした。

もちろんご自身も退職金と銀行ローンを使って購入していますが、老夫婦となれば融資期間も短くなってしまいます。

定年退社した会社の退職金もほとんど費やし、それでも足りなかったので親族に借金をしたのです。

しかも年金生活の状況で毎月7万円近いローンを支払っているようです。

しかしその親族も状況が変わったらしく、早期の返金を求められてしまっているようで可哀想でなりませんでした…。

このままでは定年された体に鞭打って仕事を再開しなければならないと思うとやるせない気持ちです。

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火災保険は事故後すぐに申請すべき理由

この老夫婦のように申請のタイミングを間違えると申請した保険が認定されない可能性があります。また申請できる保険料を申請できなくなってしまうこともあります。

火災保険は事故後可及的速やかに申請する。

そうするべき理由を解説していきます。

調査人が立ち会いに来れない

今回の保険申請は残念な結果となってしまいましたが、もしこれが台風19号が来た直後に申請が出来ていたら状況は少し違っていたと思います。

なぜなら台風19号は主に千葉県で大変な被害をもたらしていました。

そうすると保険申請の件数が増えてしまい、しかし保険会社は早急に保険金をお支払いしないと加入者の生活がままならないため、かなり確認がルーズになる場合があります。

この物件においても早急に申請していればはおそらく立ち会いは来ずに見積もり金額が全額下りたでしょう。

火災保険の調査人は雨漏りなどの原因が台風などの風災によるものかどうかをみていましたが、今回の物件調査ではそこを見つけられなかったのです。

しかし台風の日から雨漏りが発生したことを考えれば台風の被害であることは明確です。

しかし調査人としては物件確認で雨漏りの原因を明確に出来ないと保険金を支払う調査書を発行できないのです。

また時間が経過してしまうと変に手を入れたりして状況が変わってしまうことも考えられます。

よって、事故が起きたら早急にご自身で修正する前に申請した方が、保険金が支払われる可能性は高くなります。

複数の災害を1事故とされてしまう

2019年は台風15号と19号2つの大きな台風が関東地方を襲いました。

この時もし15号で物件被害が出ていて申請をしていたにもかかわらず、19号で違う箇所が被害にあってしまうことが考えられます。

そうすると2つ別の申請でそれぞれ保険金が降りてきますが、修繕は1度に対応することもできるため、その分の費用を浮かすことが出来ます。

ちょっとずるいように思うかもしれませんが、これは火災保険のルールに則った方法です。

事故はいつ起きるかわかりませんので、事故が起きたら早急にまたこまめに申請しましょう。

火災保険は使わないともったいない

火災保険はその保証の内容に比べてまだまだ保険料は安いと思います。

長年住んでいれば台風や地震などで多かれ少なかれ事故は起きます。

その時に面倒がらずに事故を見つけて申請することであなたの家は火災保険の保証できれいな状態を長持ちさせることが出来ます。

もちろん嘘の申告は絶対にしてはいけませんが、火災保険を有効に使うことでしっかりとした保証を受けられますので、皆さんも今一度保険証券を見直しておくことをオススメします。

いつ何があるかわかりませんので、しっかり備えておきましょう!

ありがとうございました。

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